韓国 火器管制レーダー照射事件に関して

2019.01.11

韓国艦艇の海自対潜哨戒機P-1 に対する火器管制レーダー照射事件に関し、私がツイッターなどで意見を述べたことについて、田母神は何故韓国の味方をするのか、宗旨替えをしたのかとかの批判の意見が多数届く。しかし私が祖国日本を捨てて韓国の味方をすることはあり得ないことであるし、韓国は慰安婦合意、徴用工裁判、海自艦艇の旭日旗問題などで、国際的約束を守らないしょうもない国だという認識は変わらない。そこで私が決して韓国の味方をしているわけではないということを弁明しておきたい。

火器管制レーダー照射事件があって、日本政府が火器管制レーダーの照射はミサイル発射直前の危険な行動であるとして、これをやらないように韓国政府に申し入れをしたという報道が流れた。しかし私は火器管制レーダーの照射自体が直ちに危険であるということはないと思っている。陸自、空自の地対空ミサイル部隊は上空に接近する航空機に対し、自衛隊機、米軍機、民間機を問わず火器管制レーダーを照射して毎日、目標追随訓練を実施している。しかしミサイルは絶対に飛んでいかないように複数個所で安全装置がかけられているので航空機の飛行安全には全く影響を与えない。しかし多くの国民は自衛隊が民間機を目標に見立て追随訓練をしていることは知らないであろうから、万が一反自衛隊の人たちが「自衛隊は民間機を目標として訓練をしており危険だ」とか言った場合、それが危険なことだと誤って認識してしまうかもしれない。マスコミなどが騒いだ場合、自衛隊の現場を知らない防衛省などから、民間機を目標として訓練をするなという指示が出る恐れがある。それでは自衛隊の地対空ミサイル部隊は訓練の機会を大幅に失うことになり、部隊の練度低下を招くことになる。私はそれを恐れ、自衛隊の訓練態勢を維持したいがために、火器管制レーダーの電波照射は直ちに危険であることはないと言ったのだ。しかしこれが一部の人たちから田母神は韓国の味方をしていると受け取られてしまった。私には韓国の味方をするつもりなど毛頭ない。


火器管制レーダーの電波照射自体が危険であるということになるとその方向に進んでしまう恐れがあるので、韓国に抗議するための別の理由がないのかと思っていたところ、元海自将軍の伊藤俊幸氏が、海軍には2014年に日本、米国、中国、韓国など21か国が採択した海上衝突回避規範(CUES:Code for Unplanned Encounters at Sea)というものがあるということを教えてくれた。これは本土を遠く離れた洋上で行動することが多い海軍が海上において他国の戦艦と遭遇した場合に衝突を避けるために取るべき行動基準を定めた規範である。各国の海軍参謀長の合意事項である。その中で火器管制レーダーの照射は敵対行為とみなされるので、これをやらないということになっているそうだ。すなわち火器管制レーダーの照射は、それ自体が直ちにミサイル発射につながる危険性はないとしても、相手国を刺激してやがて軍事攻撃を誘発する危険性を有すると締結国が確認しあったということだ。伊藤氏は25年前の現役海自隊員の頃に、本協定を締結するための業務に携わっていたそうだ。そして本協定締結を最も熱心に推進していたのは韓国海軍だったというのだ。


それであれば、日本は国際約束のCUES違反だということで、火器管制レーダーの照射は何故行ったのかと韓国に詰め寄ればよいと思う。火器管制レーダー照射自体が危険であるからという理由では、やがて理由にならなくなるかもしれないのだ。


それにしても北朝鮮の漁船を救助するために韓国救助艦が派遣され、さらには護衛艦まで近くにいるという状況は、通常はあり得ない状況である。韓国はそこで行われている何かを隠したかったのかもしれない。そのために、海自P-1 に対して、接近するなという警告の意味でCUES違反の火器管制レーダーの照射を行った可能性がある。


韓国は、国際的な約束はいつでも反故にするし、特に日本に対してだけ愛国無罪ともいえる無理難題を押し付ける。どうしても好きになれない国だ。日本をなめているのだ。総理の靖国参拝実現までは韓国に舐められ続けるかもしれない。よその国ではごく普通に行われる大統領や総理大臣の戦没者慰霊の参拝が出来ない。日本は文句を言えば必ず言うことを聞いてくれる国と思われているのだ。安倍総理には是非とも頑張って頂いて、総理大臣の靖国参拝を実現してもらいたい。